アール株式会社

ホームページ制作

2014.12.15ホームページ制作を行う際に役立つペルソナ設定ってなに?

ホームページ制作を行う際に役立つペルソナ設定ってなに?

 

「シンプルで良いのでとりあえず叩き台作ってもらえますか?」と言われ、「はい、分かりました!」と直ぐにデザインにとりかかるホームページ制作会社ってどうなんでしょう?

 

と言いますか、そういった発注を行って、そのプロジェクト(ホームページ)は本当の意味で機能する(目的を達成する)ことが出来るのでしょうか?

 

前回の更新にもありますが、ホームページとはデザインにおいても「目的に合わせて最適化を行い、なおかつターゲットのレベルに最適化した操作性を持たせる」ことが重要であるとアール株式会社では考えます。(詳しくはこちらをご覧ください)

 

まずは何よりも先にホームページ制作の目的を明確化させることが大切

目的を定める_ペルソナ設定①

 

ホームページ制作においてはやはり、ホームページを作ること・プロジェクト全体に対しての【目的】が大変重要になってきます。

 

今回のプロジェクトの目的はなんですか?

 

「集客」ですか?

「お問合せのコンバージョン率の向上」ですか?

「ブランドイメージの訴求」ですか?

「個人的な趣味の為の情報発信のプラットフォーム構築」ですか?

 

時と場合により、目的はさまざまなはずです。【何の為に】=【目的】。まずはこの部分。プロジェクトにおける着地点をしっかりと定めましょう。

 

目的】が定まったら、次はその目的達成の為に必要な、情報の受け手となる対象者【ターゲット】の設定が、ホームページを活用したwebマーケティングにおいて重要になってきます。

 

こうして、ターゲットをより明確にイメージする為に用いる手法が『ペルソナの設定』になります。今回は、ホームページ制作においても有効に働く『ペルソナの設定』についてご紹介したいと思います。(※世間には色んな意見がありますが、少なくとも私達は有効に働くと信じています)

 

 

ペルソナとは?

ペルソナ設定①

 

ペルソナとは元々心理学用語で、古典劇において役者が用いた仮面という意味で、カール・グスタフ・ユングが提唱した「人間の外的側面」の概念の様です。(wikipedia参照)マーケティングにおいては「象徴的な利用者像」と定義されています。

 

ペルソナマーケティングの成功事例

 

以下で成功事例を確認してみてください。

 

ペルソナマーケティングが5分で理解できる!【日本企業の厳選事例6選】

 

ペルソナ設定項目例

 

以下は、アール株式会社でホームページ制作を行う際に、クライアントと一緒になって作り上げていくペルソナ設定項目の一例です。

 

 

シェルパ_ペルソナ

 

対象となるお客様をイメージし直すことで、「自社のサービスや製品を別の角度から改めて見直す機会になる」と喜ばれることが多いです。出来るだけ細かく人物像を作り上げるので大変ですが、皆さん笑いを交えながら楽しんで作られますよ。

 

  • ペルソナ名
  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 年収
  • 学歴
  • 家(生活レベル)
  • 身長
  • 体重
  • 休日の過ごし方
  • 好きな映画
  • 趣味
  • ITリテラシー
  • スマートフォン端末名

 

上記はごく一部ですが、この様な細かな設定を行うことで、ターゲットとなるお客様の人物像が浮かび上がってきます。〇〇さん(ペルソナ名)ならどんな行動をとるか、〇〇さんならどんな言葉で、どういったキーワードに反応するか等、プロジェクト全体においての選択の基準となります。

 

 

ホームページ制作時においてペルソナ設定を行う3つのメリット

ペルソナ_メリット_チーム作業

 

ホームページ制作においてこのペルソナを設定することで、以下3つのメリットがあります。

 

1.お客様(ターゲット)目線で考えることが出来る

 

機能しないホームページに共通する問題の1つに、発信者側の「伝えたい情報」とお客様側の「知りたい情報」との間にギャップが生まれていて、運営者側がそこに気が付いていないというケースがあります。

 

機能するホームページとは【お客様の問題を解決する】ことに真摯に取り組んでいるホームページであり、決して一方的な企業側の「伝えたい情報」のみで構成されるホームページではありません。

 

多くの場合、発信者側の「今日何食べた」「どこ行った」の情報をお客様は、自分の問題だとは感じていません。

 

ペルソナ設定を行うことで情報を受け取る対象者(ターゲット)がどんな情報を欲していて、どういった言葉に反応し、どんな行動を取るのかを、発信者側の目線ではなく、お客様の目線で考え、両者の間にある問題のギャップを高い確率で埋めることが出来ます。

 

2.デザイン選定が行い易くなる

 

同じくホームページのデザインにおいても、この両者のギャップは存在します。

 

「とにかく最新のデザインで見栄え良く、インパクトのあるもので!」という企業側の好みでデザインの選定を行い、失敗しているパターンは多々あります。

 

発信者側は「性別・年代を問わずに、とにかく幅広い層のユーザーをターゲットにしたい」と考える傾向にあります。ですが、たとえば【10代/女性】と【50代/男性】では、性別だけでなく、生活環境や文化的背景、それらの影響による趣味趣向、考え方等全てが大きく異なります。

 

50代のおじさんに「カ・ワ・イ・イ」は通用しませんし、10代の女の子に「侘び寂び」は響きません。

 

こういった多くの層を取り込めるデザインを考えるとなると、こっちを立てればあっちが立たず・・と、デザインの段階で大きく露頭に迷う羽目になってしまいます。

 

しかし面白いものでターゲットを絞り込み、ペルソナ設定を行うことで、インターフェイスの設計やデザイン、また文字サイズや色味などを含むホームページ全体の仕様を判断する基準が出来、自然とそのプロジェクトにおいてのデザインが最適化されていくのです。

 

3.準備すべきコンテンツの内容が明確になる

 

近年は、SEOにおいてもwebマーケティングにおいても、コンテンツの質が大変重要な要素として語られています。

 

見栄えが良くても、中身のコンテンツの質が低ければお客様の問題を解決することは出来ませんし、SEOにおいても良い評価を得ること(上位表示)が出来ません。

 

ホームページにおいて、最も大切な要素である「コンテンツの質」を上げるには、まずはお客様(ターゲット)がどんな問題を抱えているかを察知することから始めなければなりません。その問題を素早く的確に解決出来、なおかつお客様(ターゲット)の行動に変化を与えるコンテンツを準備することが必要です。

 

ペルソナ設定を行うことで、お客様自身に成り代わり(大げさに言えば、ターゲットに憑依して)自社のサービスや製品に対して、お客様が抱えているであろう問題を想像することが出来るようになります。お客様の抱えている問題が把握出来れば、必然的にホームページ上でどの様なコンテンツを用意すれば良いのかが見えてくるはずです。

 

 

 さいごに

制作するサイトが大規模で、コンテンツによってターゲットもマチマチな場合は、コンテンツごとにペルソナを設定する必要もあります。

 

ペルソナ設定で重要なのは、設定したペルソナがどのような行動をとるかというターゲットの行動パターンや、心理を理解するということです。ターゲットの行動パターンを理解し、抱えている問題が把握出来れば、チーム全体の目標も定まり、ホームページ制作はスムーズに行われるはずです。

 

ホームページを作りたいと考えてはいるけれど、その中でどのような情報を発信すれば良いのかイマイチ分からないと悩まれている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?そんな時は一度原点に立ち返り、こういった手法を利用して自社のサービスや製品はいったい【誰に】向けて・【どんな】お客様に喜んで頂くためのものなのかを見直してみるのも良いのではないでしょうか。

 

ペルソナを活用すことで、今まで気が付かなかった自社のサービスや製品に対するお客様の抱えている新たな問題と出会いえるかもしれません。自社のホームページを通して1人でも多くのお客様の問題を解決し、機能するホームページを目指しましょう。

 

 

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