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2026.1.08採用サイトで応募が来ないのはなぜ?「いい会社」が陥る共通の落とし穴と復旧の処方箋

 

PC画面にタイトル「採用サイトで応募が来ないのはなぜ?「いい会社」が陥る共通の落とし穴と復旧の処方箋」が表示されたアイキャッチ

 

ハローワークに求人を出し、媒体に数十万円、あるいは数百万円というコストを投じても、一向に応募の通知が鳴らない。ようやく来たと思えば、求めている人物像とは大きくかけ離れている。

 

『うちは真面目に商売をしているし、給与だって業界平均よりは出している。人間関係だって悪くないはずだ。なのに、なぜ誰も来てくれないのか?』

 

中小企業の経営者様から、こうした切実なご相談をいただく機会が年々増えています。

 

大切なお話を先に伝えます。応募が来ないのは、決して御社の魅力が足りないからではありません。求人票を見た後の求職者が、御社の『採用サイト』を訪れた瞬間に、無言でブラウザを閉じている。ただそれだけのことなのです。

 

この記事では、Web制作の現場で300社以上の伴走を続けてきた私の経験と、最新のデータに基づき、採用サイトを単なるコストではなく『どの画面の、どの数字を見るべきか』という判断基準をお伝えします。

結論:採用サイトは『かっこよく』ではなく『不安の復旧』のためにある

 

最初に押さえておきたいのは、採用サイトの役割を『会社をよく見せるための飾り』だと定義している限り、数ヶ月後にはまた誰も見ていない放置サイトに戻ってしまうという点です。

 

今の求職者は、広告や求人票に書かれた綺麗な言葉をそのまま信じるほど、お人好しではありません。彼らがサイトに求めているのは『キラキラした未来』ではなく、『ここで働いても大丈夫だ』という確信、つまり『不安の復旧』です。

 

 

Webサイトは『作って終わり』の案内板ではありません。月に一度、現場の新しい写真を1枚追加し、今の温度感を反映し続ける。その積み重ねが、応募の背中を押してくれる優秀な営業マンを育てることにつながります。

 

この『資産化』の視点こそが、採用難を抜け出す原動力となります。

 

 

1. なぜ『いい会社』なのに応募が来ないのか?求職者が離脱する3つの心理的落とし穴

 

求職者が御社の求人票を見て『お、いいかもな』と思った直後、彼らが何をするか想像したことはありますか?

 

彼らはスマホの検索窓に社名を打ち込み、一番上のリンクをタップします。

 

ブランディングテクノロジー社の調査(2024年)によれば、実に79%の求職者が『応募前に採用ホームページを確認する』と回答しており、情報の不足を感じた瞬間に70%の人がブラウザを閉じ、検索結果の2番目の会社へ移動しています。

 

求職者の『サイレント離脱』構造モデル

 

求職者は『綺麗な写真』ではなく『自分がそこで働く解像度』を探している

 

立派な社屋の写真や、笑顔の社員が並んだ素材写真。これらは一見『防御』として機能しそうですが、求職者の心には響きません。彼らが求めているのは『解像度』です。

 

朝、何時に出社して、誰とどんな言葉を交わし、どんな道具を使って仕事をするのか。

 

こうした『手触り感のある日常』が見えないサイトは、彼らににとって中身の入っていない空箱と同じです。実は、かつて支援した現場で『こんな泥臭い裏側まで見せる必要はない』と格好をつけた写真ばかりを並べ、応募が完全に止まってしまった失敗事例があります。

 

解像度が低い場所へ飛び込む勇気を持てる人は、今の労働市場にはほとんど存在しません。

 

5年前の更新履歴が発する『この会社、動いているのか?』という静かな恐怖

 

もし御社のサイトの『お知らせ』や『ブログ』が2021年で止まっていたら、求職者はどう感じるでしょうか?会社案内にどれだけ立派な理念が並んでいても、一気に「過去の会社」という印象が上書きされてしまいます。

 

Indeed Hiring Labのレポート(2024年)が示すように、40代ミドル層の自発的離職率は過去10年で1.5倍に急増しており、彼らの目線はかつてないほどシビアになっています。そうした経験豊富な層ほど、採用サイトの情報の『鮮度』から企業の活気や健全性を敏感に読み取っているのです。

 

止まっている時計に誰も期待しないように、管理画面の投稿一覧に数年前の日付が並んでいるだけで、優秀な人材を拒絶する強力なシグナルになってしまっています。

 

 

2. 防御より復旧(採用サイト改善) Webを『24時間働く採用担当』に変える戦略

 

では、具体的にどうすれば『応募が来ない』状態を『復旧』できるのでしょうか。

 

大切なのは、大手の真似をして格好をつけることではありません。御社だけの『商売の道具(資産)』として、Webサイトを使いこなすという決断です。

 

資産型採用サイトの成功ロードマップ

 

スペック競争(給与・休日)から降り、独自の『商売の道具』としてのWebへ

 

中小企業が給与や休日の数だけで大手に挑むのは、裸で戦場に行くようなものです。スペックという『条件』だけで選ばれた人は、より良い条件の広告が目に入ればすぐに去っていきます。

 

Webを運用するとは、社長室で練り上げた理念ではなく、休憩室で実際に交わされている言葉をページに置くことです。『なぜこの仕事を世に出すのか』『うちの職人でなければできないことは何か』といった経営者の声をデジタル上に配置することで、条件を超えた『共感』が生まれます。

 

こうした応募は、入社後の定着率も極めて高い傾向にあります。

 

入社1年目の『本音の失敗談』が、49.4%の不満を解消する信頼の源泉になる

 

成功事例よりも『失敗とリカバーの物語』の方が、求職者の指は止まります。

 

株式会社ベイジの調査(2024年)によると、採用サイトへの不満第1位は『情報が少ない(49.4%)』。さらに『良いことしか書いていない』ことへの不信感も4割弱に達しています。

 

入社して最初に苦労したこと、それを先輩がどう助けてくれたか。こうしたプロセスの開示は、御社の誠実さを証明する最強の証拠になります。

 

完璧な会社など存在しないことを、求職者は知っています。だからこそ、今の現場で起きている事実が、そのまま『信頼』という名の資産に変わるのです。

 

今すぐ経営者が判断すべき『3つの復旧チェック』

 

現在のサイトが『負債』になっていないか、まずは以下の3箇所を確認してください。

 

  • スマホで自社サイトを開き、目の前の「今の現場」と見比べてください
    デザインの良し悪しではなく、今の御社の熱量がそのまま反映されているかを直感的にチェックしてください。

  • 管理画面の『投稿一覧』を開き、一番上の日付を見る
    最終更新から3ヶ月以上経過しているなら、それは求職者に『活気がない』と宣言しているのと同じです。

  • サイト内の文章から、自分の『今の言葉』を1行でも探す
    制作会社が用意した定型文ではない、貴方の最新の言葉が1つでもあるかが分岐点です。

 

 

3. 媒体課金(経費)か、自社運用(資産)か?採用コストの分岐点を整理する

 

『自社サイトの運用なんて面倒だ。媒体に任せた方が楽じゃないか』

 

そうお考えになる気持ちも分かります。しかし、現実は甘くありません。

 

中小企業白書(2025年版)によると、実に約7割の事業者が『5年前と比較して採用コストが増加した』と回答しています。

 

媒体への課金は、例えるなら『バケツの穴が開いたまま、高い水を注ぎ込み続けている』状態です。自社サイトという受け皿を整えない限り、注いだ水のほとんどは外へ漏れ出していきます。

 

一方で、運用を継続して情報の厚みを増したサイトは、一度仕組みを作ってしまえば『自社でコントロール可能な投資』へと変わります。経営者が自ら情報を出す判断をするだけで、中長期的な安心を形作る鍵を握ることができるのです。

 

なお、「いや、うちは受け皿となるWebサイトはすでに整っている」と、ここまでの取り組みを実践されている方は、採用ページ.jp の活用も一つの選択肢です。(手前味噌ではありますが、弊社クライアント様のサービスで、現在サービス拡大に伴いリニューアル中です)

 

4. 餅は餅屋。経営者の仕事は『Web制作』ではなく『素材の提供と決断』

 

『Webのことは難しくてよく分からない』

 

それでいいのです。社長の仕事は、HTMLを書くことでも、検索エンジンのアルゴリズムを解析することでもありません。

 

大切なのは、朝礼のあとの雑談や、工具を片付ける手元をスマホで撮るなど、現場の『素材』を拾い上げることです。

 

実務はプロのパートナーに任せればいい。ただし、丸投げは禁物です。

 

チャットの返信を止めず、月1回の振り返りシートに目を通す。担当者が変わるたびに話が戻るような無駄を避け、継続的な運用の仕組みを維持する『判断』こそが、経営者にしかできない最大の採用戦略です。

 

 

5. 信頼できる『Webの右腕』の見極め方。ツールベンダーか、戦略パートナーか

 

最後に、パートナー選びの基準をお伝えします。

 

単に『綺麗なサイトを作ります』という会社や、『ツールを導入すれば解決します』という会社には注意が必要です。

 

本当のパートナーは、御社の採用難の背景がどこにあるかを、貴方以上に真剣に考えます。

 

  • なぜ今まで応募が来なかったのか?という問いを立てるか
  • 求職者はどこで違和感を持ったのか?を分析しようとするか
  • 御社の『商売の現場』にまで踏み込んで素材を探そうとするか

 

こうした姿勢がある相手かどうか。

 

御社の『違和感』を言語化し、判断を軽くしてくれる存在こそが、Webを資産に変える唯一の道標となりますので、しっかりと見極めてください。

 

 

6. まとめ:その『違和感』を言語化し、次の一歩を軽くする

 

採用サイトの改善は、大きなプロジェクトを立ち上げることではありません。白い紙を広げて、自社の不便な点と、それでも残っている社員の顔を書き出してみる。そこからすべてが始まります。

 

『うちには大した魅力なんてない』などと思い込まないでください。300社以上の現場を見てきた私からすれば、どんな中小企業にも、そこで働く人にしか語れない尊い物語が必ずあります。ただ、それをWebという言語に翻訳する方法を、まだ知らないだけなのです。

 

今のサイトが求職者の目にどう映っているのか。どこで彼らが足を止めているのか。まずはその現状を一緒に確認することから始めてみませんか?

 

アールでは、経営者様の『判断を軽くする』ための無料相談(30分)を承っています。Zoomを繋ぎ、30分だけ画面越しに今のサイトの歪みを指摘します。貴方の商売の右腕として、今の状況を整理し、どう『復旧』すべきかのヒントをお持ち帰りいただければ幸いです。

 

アールの無料相談(30分):Webサイトの健康状態を確認する

 

 

参考文献・出典

 

 

 

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