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2026.1.07ホームページ制作で失敗しない!依頼前にやるべきA4メモ1枚の準備完全ガイド

 

※本記事は、過去にWeb制作で「丸投げした結果、放置した」経験を持つ経営者へ向けた再設計ガイドです。

 

「前回は業者の言いなりで作ったが、気づけば1年以上ログインしていない」。そんな失敗を断ち切るには、制作会社を検索する前にA4用紙1枚のメモを埋めること。それだけで、結果の9割が決まります。

 

必要なのは専門用語を並べた仕様書ではなく、過去3年間の受注理由を3つ書き出す経営判断だけ。このメモ1枚で、制作会社の提案に振り回されるリスクを回避できます。

 

制作が失敗する最大の要因は、技術不足ではなく発注者と業者の「合意不足」です。

 

「プロに任せれば集客できるだろう」と判断を預けても、業者は御社の銀行通帳や顧客名簿の中身までは把握できません。その結果、どのファイルが最新版かわからなくなる古い資料のような、誰も見ないページが完成します。

 

逆に、依頼前に「過去3年間の受注理由」を1枚の紙に並べるだけで、制作会社の提案精度は劇的に変わります。

 

本記事では、机の上で今すぐできる棚卸し方法と、1ヶ月後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための具体的アクションを解説します。

なぜ、前回のホームページ制作は「完成して終わり」になったのか?

 

「以前頼んだ会社はデザインが微妙だった」「更新しにくかった」。そう感じるのは、制作会社の技術力だけが原因とは限りません。多くの場合、最初の打ち合わせでの「言葉の定義」が揃っていなかったことが原因です。

 

 

失敗の9割は「技術」ではなく「言葉のすれ違い」

 

アルサーガパートナーズ株式会社の調査では、発注企業の87.7%「要望が適切に伝わらなかった」と回答しています。

 

担当者が変わるたびに前の経緯が白紙になり、1ヶ月前の話がまた振り出しに戻る光景は、制作現場の日常です。どのボタンを誰に押させたいかという共通認識がないまま、画面だけが作られます。

 

「信頼感のあるサイト」という指示一つとっても、経営者が思い描く「銀行のような重厚さ」と、デザイナーが作る「IT企業のような清潔感」では、180度異なります。

 

このすり合わせを「プロだからわかるだろう」と省いた瞬間、プロジェクトは迷走し始めます。

 

放置サイトが銀行口座からお金を減らし続ける事実

 

「数年前に作ったきり、一度もログインしていない」。

 

これは経営視点で見れば、給料を払い続けているのにデスクで寝ている社員と同じです。毎月のサーバー維持費は、稼働させなければ純粋な負債として残り続けます。

 

中小企業の4割は、更新頻度が「四半期に1回以下」にとどまっています。なぜ放置されるのか。それは、制作段階で「誰がどの画面を開いて文字を打ち込むか」が設計されていなかったからです。

 

公開直後、誰も触り方がわからずに話が止まる。その時点で、投資の回収は不可能になります。

 

 

制作会社を動かす制作フローと「社長の出番」

 

 

制作期間中、経営者が最も時間を割くべきは、デザインの修正指示ではありません。最初の「目的地の決定」に全エネルギーを注いでください。

 

「画面を作る」時間より「役割を決める」時間を1分でも増やす

 

戦略設計は、家づくりにおける「間取り図」です。ここが曖昧なままでは、どんなに高価な装飾を施しても、導線が使いにくい欠陥住宅になります。

 

制作会社と契約を交わす前の、最初の1時間の対話で「このサイトは名刺代わりか、営業拠点か」を1つに絞り込んでください。

 

制作の5つのフェーズと社長が触るべき箇所

 

コーポレートサイトの場合、公開まで3ヶ月〜4ヶ月が標準的な期間です。

 

  1. 戦略設計(最初の2週間)
    「誰を」「どのページに」呼ぶか決める。社長が唯一、100%の力で参加すべき箇所です。

  2. 構成案確認(2週間〜1ヶ月)
    白黒の設計図を見て、必要な情報が漏れていないか目視で確認する。文章原稿の用意もここで行います。

  3. デザイン制作(1ヶ月〜1.5ヶ月)
    プロが色や形を作る工程。ここは報告を受けるだけで、口を出しすぎないのが公開を早めるコツです。

  4. 動作チェック(1週間〜2週間)
    自分のスマホとPCで実際にサイトを触り、ボタンが動くか確認する。誤字脱字がないか1画面ずつ最終目視を行います。

  5. 運用(公開後〜)
    月1回、アクセス解析のレポートを1枚開き、次の打ち手を判断する。

 

「3」以降は進捗報告を受けるのみに徹することで、プロジェクトが停滞せず、本業を邪魔しないスピード感で完成します。

 

依頼前にメモすべき「3つの経営資産」

 

依頼前の3つの経営資産が書かれたメモ用紙

 

以下の3点だけ、社内会議の端っこで良いので言語化してください。これがRFP(提案依頼書)の核になります。

 

1. ターゲット(誰の悩みを解決するか)

 

「30代の主婦」ではなく「子供が寝た後の22時に、スマホで仕事復帰のブランクを検索している38歳の女性」のように、具体的な生活シーンを思い浮かべます。

 

2. 選ばれる理由(お客様が他社ではなく自社に振り込む理由)

 

「誠実」「高品質」は禁句です。「問い合わせから60分以内に一次回答を出す」「創業以来一度も納期を遅らせたことがない」など、数字や事実を並べます。

 

3. ゴール(サイトを見た後に取らせたい行動)

 

「電話を鳴らしたい」のか「資料をダウンロードさせたい」のか、1つだけ選んでください。目的が2つ以上あると、訪問者は迷ってページを閉じます。

 

 

良い提案を1日で引き出す「A4メモ」の作り方

 

立派な提案依頼書を作る必要はありません。制作会社が欲しいのは、整えられた資料ではなく経営者の生の不満です。

 

綺麗な資料を作るより、熱量の高い箇条書きを渡す

 

「今のサイトはスマホで見にくい」「このサービスの問い合わせが0件なのが不満だ」。そんな本音を箇条書きにして渡してください。制作会社はその「悩み」を元に、解決するための機能を積み上げていきます。

 

指示待ちの制作会社を「提案型パートナー」に変えるのは、社長が投げかける1行の課題提示です。

 

制作会社が一番に知りたい「予算・納期・URL」の書き方

 

生の声・予算・納期・URLなどが書かれた理想のメモ用紙

 

  • 予算(出せる金額の上限)
    「見積もり次第」ではなく「総額150万円以内、月額3万円まで」と枠を伝えます。金額がわかれば、その範囲内で最高のパフォーマンスを出せる機材を選べます。

  • 納期(公開したい日付)
    「10月1日の新卒採用開始に合わせて公開する」など、カレンダーに印をつけた特定の日付を指定します。

  • 参考サイト(イメージのブックマーク)
    URLを提示し「A社のサイトの見やすさと、B社の申し込みフォームの簡単さを合わせたい」と伝えます。これが、デザインの迷走を止める唯一の方法です。

 

 

実際にリニューアルで資産化した製造業の事例

 

ある製造業のA社は、「見た目が古い」という悩みで相談に来られました。しかし、棚卸しの結果、真の課題は「高い技術力があるのに、サイト上では一般的な加工会社に見えていたこと」だと判明しました。

 

そこで実施したのはデザインの刷新ではなく、情報の再設計です。具体的には、「設備一覧」のページを「この設備があるから可能になる超短納期試作の具体例」へ書き換えました。

 

リニューアル後、訪問者数は以前と変わりませんでしたが、問い合わせ数は3倍に跳ね上がりました。

 

見た目を変えるだけではビジネスは動きません。情報を並べ替えることで、初めて投資は回収されます。

 

*同様の成果を実感した株式会社カワノの事例はこちら

 

『耐震』に絞ったWebサイトリニューアルとコンサルティングで、よりいっそう地元で長く愛される企業に【後編】

 

 

「作って終わり」にしないための継続サイクル

 

Webサイトは公開日がスタートラインです。初期投資を回収し、資産へ変えるための仕組みを作ります。

 

公開日は「投資回収」のカウントダウン開始日

 

運用フェーズでは、月1箇所の修正をルールにします。

 

アクセス解析の画面を1つ開き、最も見られているページのボタンの色を変える、あるいは一文を書き換える。この小さな判断の積み重ねが、1年後の大きな成果に繋がります。

 

社長が手を動かさない「運用代行」の正しい使い方

 

社内に担当者がいない場合、外部パートナーへ判断以外の実務を任せるのが現実解です。

 

ただし「更新作業だけ」をする業者ではなく、「月1回のミーティングで改善案を出す」パートナーを選んでください。

 

社長は報告を聞いて「YES」と答えるだけ。それだけで、本業に集中しながらサイトは24時間働き続けます。

 

 

パートナー選びの決定的な分かれ道

 

制作会社には「代行型」と「パートナー型」の2種類が存在します。

 

  1. 制作代行型
    言われた通りに画面を作る。安価だが提案はなく、失敗しても「指示通りです」と返される。

  2. 戦略パートナー型
    目的達成のために、社長の案を否定することもある。適正価格で、数字に責任を持つ。

 

「Webを使って利益を増やしたい」なら、迷わず後者を選んでください。市場はイエスマンではありません。時に厳しい指摘をくれる相手こそが、御社のWeb資産を預けるに足るパートナーです。

 

担当者が変わるたびに話が戻るような、経緯を記録しない制作会社とは手を切る決断も必要です。

 

 

まとめと次の一歩(頭の中を書き出す無料相談)

 

ホームページ制作の最も大きなリスクは、悩んでいる間に競合に顧客を奪われ続ける機会損失です。

 

もし今、自社の強みを一言で言えないなら、まだ制作会社に発注するタイミングではありません。

 

アールの無料相談は、売り込みの場ではなく、あなたの頭にある生々しい課題をA4メモに落とし込むための時間です。

 

一人で考えをまとめる必要はありません。まずは今の違和感を、プロのヒアリングで整理整頓することから始めてみませんか?Webを負債から資産へ変える第一歩を、ここから踏み出しましょう。

 

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参考文献・出典

 

 

 

この記事を書いた人

 

嶺 利久

Webコンサルタント(グロースパートナー)。

Webマーケティング歴15年。中小企業を中心に300社以上のWeb制作・運用支援に従事。自身のブログ運営で培った資産化の視点を武器に、地域企業のSEO戦略やAIO導入をサポート。単なる制作にとどまらず、経営課題をデジタルで解決する伴走支援を得意としている。

 

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