初めてのホームページ制作会社選び。心得るべき6つのポイント
前回のコラムでは、ホームページを作る前に「目的」「予算」を事前に考えておくことが大切であることをお話ししました。
目的を定めるというのは、例えば「集客のために」「〇代女性をターゲットにして」「〇〇商品のファンになってもらい、購買してほしい」など、ホームページにたどりついた人を、どう導いていくか具体化することです。
さらに目的に対して、実際にどのくらいの予算をホームページにかけられるかを検討したら、次はいよいよホームページ制作会社選びをする段階になります。
たくさんのホームページ制作会社があるなかで、調べてみると各社それぞれに強みも多種多様で、どう選んでいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
ましてや初めて制作会社に依頼する方であれば、なおさらのことです。
そこで今日は制作会社へホームページ制作を依頼する際に、チェックしておくべきポイントについてお話ししたいと思います。
目次
①金額のみで選んではいけない
ホームページ制作をするうえで事前に「予算」を決めておくことは必須とお伝えしました。
しかしこの金額の「高い」「安い」だけを基準にして、制作会社を選ぶのは最も危険です。
初めて制作会社へ依頼する方の中には起業・創業時という方も多くいらっしゃいます。創業時にはいろんな費用がかかるなか、ホームページ制作にまとまった予算を確保できないという方も少なくありません。
つい「初期費用0円」や「とにかく安くて簡単に作れます」といったフレーズをうたう会社、つまり「安くつくれる」制作会社を選びがちです。
しかしホームページは完成後から、どう活用していくかが大切!
格安価格で制作したホームページはその時点では満足でも、将来的に運用して集客したいと思った時に結果、追加の費用をかけて手直しをしたり、最悪の場合再び作り直さなければならないというケースも多くあります。
「安いのには必ず理由がある」ということは、心得ておきましょう。
お金をかければ、いいホームページが作れる?
では逆に「予算(費用)をかければちゃんとしたものを作ってもらえるの」という感覚で、数百万円の構築費用がかかる会社を選ぶ方もいらっしゃいます。
もちろんコストはかかりますが、ホームページを構築できて、デザインのクオリティも高く、さらに運用面もしっかりフォローしてくれる、という制作会社も世の中にはたくさんあります。
しかしここでお伝えしたいのは「費用をかける=いいホームページができる」ではない、ということです。
費用にかかっているものが構築のためなのか、デザイン費のことなのか、もしくはディレクションなのかなど「どんな部分にコストがかかっているのか」を、契約する前にしっかりヒアリングしておき、自社の目的や予算に合うのかどうかを検討する必要があります。
②デザインだけを重視して制作会社を選ばない
見た目(=デザイン)にこだわりたい、とデザイン力に優れた制作会社を選ぶケースもとても多いです。
ホームページを作る目的が、例えば企業としてのブランドイメージの統一やアピールのためであれば、デザインを得意とする制作会社を選ぶのも選択肢の一つだと思います。
しかし目的が、ホームページの見た目だけでなくコンテンツの充実だったり、ホームページを通じて集客までも考えていきたいというのであれば、デザイン性だけで制作会社を選ぶのはオススメしません。
ちょっとたとえ話になりますが皆さん、スーパーへ買い物に行かれますよね?
その時に…
【Aスーパー】
オープンしたばかりで店の外観はキレイだけど、なんか陳列も見づらいし店内が清潔感がない。商品数もあまりなく値段も高いし、さらに接客対応もあまり感じが良くない。
【Bスーパー】
店は、それなりに年季は入っているけれど、いつも清潔感が保たれている。また、どの商品も新鮮で安くて魅力的。スタッフの対応もすごく感じが良く、利用しやすい。
この2つのスーパーだったらどちらを利用したいと思いますか?「いい商品をなるべく安く買いたい」という方であればおそらく、ほとんどの人がBなのではないでしょうか。
ホームページもこのスーパーの例と同じで、外見(見た目)だけを整えても、なかなか「集客」や「運用」には結びつかないのです。
見た目はついついこだわりたくなる部分ですが、目的に沿って判断しましょう。
③各社の制作実績は必ずチェック。しかし注意点も
どんな制作会社があるかを調べる時に、各社のホームページ内でよく見かけるのが「制作実績」です。どんな企業のどんなホームページを作っているのかが分かるだけでなく、依頼した側の心境や効果なども参考になり、制作会社選びをするうえでチェックすべきコンテンツのひとつです。
しかしここでも注意が必要な点があります。
制作実績だけでは分からない部分もある
制作実績で紹介しているのは、各制作会社の強みとクライアントさんの目的が反映された成功事例です。
よく「ホームページを作ったら、予約が殺到しました」「売上が〇%上がりました!」というような内容の事例紹介があり、目をひく事例はチェックするのではないでしょうか。
この実績紹介や成功事例ですが、もちろん継続的にターゲットとなるユーザーにとって魅力あるコラムなどコンテンツを発信し続けた結果、得られた結果というケースもあります。
しかし中には、そもそも製品やサービス自体が非常に魅力的であったためとか、テレビや紙媒体やSNSで話題になるなど、他のメディアの影響も含めて実績や集客へとつながった可能性も。つまり「本当にホームページだけが成功の理由なのか?」ということです。
もし気になる制作実績があれば、詳しくその経緯や背景などもヒアリング時に聞いてみるとよいかもしれません。
④見積書が明確で分かりやすい会社を選ぶ
「費用」については、制作会社選びをするうえで最も気になる点のひとつ。検討段階で、見積もりや相見積もりを依頼する場合もあると思います。
しかしホームページ制作会社の見積書は、金額や内訳も各社の強みによって異なるので、相見積もりをとってもなかなか比較しづらい点があります。
気を付ける点としては、「一式〇〇円」など大雑把な摘要(項目)で表記している会社は、あまりオススメしません。当然ですが「何に」「どのくらい」かかるのか、分からない見積もりだからです。
まずは分かりやすい摘要(項目)がしっかりと表記されているのはもちろん、その見積もりに対して細かい説明をしてくれる制作会社がよいでしょう。
相見積もりをとる際の注意点
複数社から見積もりをとる場合、「なぜホームページを作りたいのか?」という目的からブレないように気をつけましょう。目的が定まらないまま相見積もりをとると、見積金額や提案に大きく開きが出る場合があるので、各社に目的をきちんと伝えたうえで相見積もりをとることが大切です。
⑤ホームページリリースの運用について知識や実績が豊富な会社を選ぶ
ホームページを活用したビジネス展開をお考えであれば、リリース後の運用はとても重要です。この運用面についても、制作会社によってかなり違いがあります。
例えば「バナーを追加したい」「画像を差し替えたい」など更新にかかる費用がどのくらいかかるのかなど、運用に必要な更新についてきちんと説明してくれたり、価格表をきちんと提示してくれる制作会社は、信頼できる会社といえるでしょう。
⑥信頼できる相手かどうか焦らず、ブレずに判断を
最後はホームページに限ったことではありませんが、やはり最終的には「相性」も大切です。自社のホームページに対する目的に合致はしそうだけど、どうも担当者やスタッフの対応がしっくりこない・・・というような違和感は、案外大事な判断基準。
大なり小なりホームページを作るということは、それなりの時間とコストをかけることになりますから、相性は大きなポイントのひとつです。
判断するポイントとしては、うまい話ばかりを提案してくる会社は要注意。
自社のいい面も悪い面もあるはずですから、その両面を理解したうえで最善の方法を提案してくれる制作会社の担当者は、ホンモノかもしれません!
制作会社選びにお悩みならご相談を
今回は、制作会社にホームページを依頼する際のポイントを大きく7つご紹介しました。しかし、まだまだ細かく言うと制作会社選びには、いろんなポイントがあるのが正直なところです。
また、求める目的によって今回ご紹介した選ぶ際のポイントの優先順位も異なってくると思います。今回ご紹介したポイントを参考にしていただき、目的に合った制作会社を選んでいただければと思います。
ただ「素人判断ではなかなかジャッジしきれない」「いろいろ話を聞いていたら結局どうすればよいかわからなくなった」という方に、アール株式会社では「なんでも相談室」を開設しています。
ホームページを作る目的だけでなく、現状の課題や悩み、分からないことなどをヒアリングさせていただき、求めるニーズやゴールに最適なホームページづくりや制作会社選びについて、アドバイスさせていただきます。
この相談室は、制作会社である私たちのセールスの場ではなく、あくまでもホームページに関するあらゆるお悩みの「相談の場」として実施しています。(ですのでご相談内容によっては、弊社ではなく他の制作会社さんをご案内することもよくあります!)
ぜひお悩みを解決したいとお考えの方は、気軽にご相談くださいね。