アール株式会社

Webマーケティング

2025.2.05【2025年最新版】SNS・AI時代。企業ホームページを「柔軟なプラットフォーム」にする10の戦略

 

 

近年、私たちの生活はますますデジタル化が進み、その変化のスピードは加速の一途を辿っています。スマートフォンの普及率は9割を超え、SNSは私たちの生活に不可欠なインフラとなりました。AI技術も急速に進化し、私たちの働き方や消費行動にも大きな影響を与え始めています。

 

このような時代において、企業のホームページは、もはや「企業の顔」としての役割だけでは不十分です。これからのホームページは、変化するデジタル環境に柔軟に対応し、常に最新の技術やトレンドを取り入れ、ビジネスを成長させるための「柔軟なプラットフォーム」として進化していく必要があります。

 

「ホームページはあるけれど、問い合わせがなかなか来ない」
「リニューアルしたけど、効果を実感できない」
「今のホームページの役割って、一体何なのだろう?」

 

このように感じている企業のデジタルマーケティング担当者の方も少なくないのではないでしょうか。

 

私たちも、日々、多くの企業様のホームページ運用状況を拝見する中で、その変化の波を肌で感じています。そして、その変化に対応できていないホームページが、どれほど多くの機会損失を生み出しているのかと痛感しています。

 

このコラムでは、そうした現状を踏まえ、これからの企業ホームページが今後どのように変化していくのか、そして、どのように活用することで成果を最大化できるのかを、10のポイントにまとめて解説していきます。

 

 

 

目次

1.スマホで見やすく!マルチデバイス対応でシームレスなユーザー体験を

 

まず最初に、なぜ「スマホで見やすい」ことが重要なのでしょうか?

 

それは、現代のインターネット利用者の多くが、スマートフォンを使ってホームページを閲覧しているからです(スマートフォンの普及率は9割を超えています!)。パソコンでしか見られないホームページは、今や顧客を逃してしまう大きな要因になりかねません。

 

「モバイルファースト」は、もはや当たり前であり、ホームページを「柔軟なプラットフォーム」として進化させるために、まず着手すべき要素です。

 

※これからのホームページは、スマートフォンだけでなく、タブレットやPCなど、マルチデバイスに対応し、どのデバイスでもストレスなく利用できる、シームレスなユーザー体験を提供する必要があります。

 

 

モバイルファーストの具体例

 

レスポンシブデザイン

パソコン、スマホ、タブレットなど、どんなデバイスで見ても最適なレイアウトで表示されるように設計。

 

 

スマホに最適化されたUI

 

  • 指でタップしやすいボタンサイズ
    小さすぎるボタンは誤タップの原因に。
  • 縦スクロールを基本としたレイアウト
    スマホは縦長画面なので、縦スクロールで見やすいレイアウトが基本。
  • メニューボタン
    画面幅が狭いスマホでは、メニューをハンバーガーメニュー(三本線のアイコン)などにまとめて、スッキリと表示。
  • 画像や動画の軽量化
    スマホの通信速度でも快適に表示できるように、画像や動画のデータサイズを最適化。

 

 

使いやすいインターフェース

直感的で分かりやすいデザインにより、ユーザーが必要な情報にすぐにアクセスできるようにします。

 

 

モバイルファーストとマルチデバイス対応のステップ

 

  1. 制作会社への依頼
    ホームページ制作会社に「モバイルファーストでレスポンシブデザインでお願いします」と依頼するのが基本です。
  2. スマホでのチェック
    完成したホームページを必ずスマホでチェックします。実際にスマホで操作してみて、見にくいところ、操作しにくいところがないか確認します。
  3. マルチデバイス対応の確認
    Google Chrome の開発者ツール(通称:Chrome DevTools)にある Lighthouse というツールを使用すると、モバイルフレンドリーかどうかを詳しくチェックできます。(さまざまなデバイスで表示確認を行うことも重要です。)

 

モバイルフレンドリーなデザインは、スマホの小さな画面でも情報が整理されて見やすく、直感的に操作できるようにすることで、わかりやすさを高めます。マルチデバイス対応は、ホームページを「柔軟なプラットフォーム」として、どのユーザーにも快適な情報提供を行うために今後も必須です。

 

 

 

2.見てすぐ惹きつける!動画コンテンツで「一目惚れ」を狙う

 

現代のユーザーは、文字を読み込むよりも、動画で手軽に情報を収集する傾向が強まっています。

 

総務省の調査によると、インターネット利用者の約8割が動画を視聴しており、そのうち約6割が情報収集目的で利用しているというデータがあります(参考:令和4年通信利用動向調査)。

 

また、Googleの発表によると、2023年5月時点で、国内における18歳以上のYouTube月間ユーザー数は7,120万人を超え、そのうち2,680万人以上が45歳から64歳のユーザーと、幅広い世代で利用が進んでいます(参考:Think with Google)。

 

短い時間で多くの情報を伝えることができる動画は、まさに「一目惚れ」を狙うための強力なツールになります。

 

 

動画コンテンツの活用例

 

製造業の会社の場合

従来
  • 工場の写真や製品のスペック表が中心
  • 静的な情報だけでは、製品の魅力を伝えきれていない
これから
  • トップページに短い動画を掲載
  • 例えば、建設現場で自社の重機が活躍している様子、家庭で自社のキッチン用品が使われて料理が作られる様子など

 

 

教育関連の会社の場合

従来
  • 学校の建物写真やパンフレットのPDFダウンロードボタン
  • 無機質な情報だけでは、学校の魅力が表現しにくかった
これから
  • 先生や生徒のインタビュー動画をトップページに掲載
  • 学校生活の楽しさや、先生の熱意が伝わるような、人間味あふれる動画

 

 

動画コンテンツ制作のステップ

 

  1. 企画会議
    どんな動画を作るか、ターゲット層(誰に見てもらいたいか)、伝えたいメッセージ(製品の魅力、会社の理念など)、動画の長さ、撮影場所などを具体的に決めます。
  2. 撮影・編集
    スマートフォンでも十分OK。無料の動画編集アプリ(例:InShot, CapCut)もたくさんあります。社内で制作が難しい場合は、動画制作会社に依頼するのも手です。
  3. ホームページへの埋め込み
    YouTubeなどの動画共有サービスにアップロードして、ホームページに埋め込むのが簡単です。トップページの目立つ場所に配置しましょう。

 

    動画は、文字を読まなくても視覚的に情報が伝わるので、まさに「パッと見のわかりやすさ」に貢献します。ユーザーは、ホームページを開いた瞬間に、企業が伝えたいメッセージを直感的に理解することができます。

     

    InstagramやTikTokなどの動画利用も盛んです。2025年以降も動画は必須の要素となりそうです。

     

     

     

    3.AIチャットボットでいつでも即座に対応!インタラクティブなカスタマーサポート

     

    これからのホームページでは、顧客からの問い合わせに、いつでも、即座に対応できる体制を整えることが重要です。そこで活躍するのが、AIチャットボットです。AIチャットボットを導入することで、24時間体制で顧客対応が可能になり、ユーザーの利便性が向上します。

     

    また、複雑な問題に直面した場合には、AIチャットボットから人間のオペレーターにスムーズに引き継ぐ仕組み作りも欠かせません。こうした連携により、ユーザーはスムーズに問題を解決できます。

     

    インタラクティブ(双方向)なカスタマーサポートは、顧客とのエンゲージメントを高めるための重要な要素になります。

     

     

    インタラクティブなカスタマーサポート導入のステップ

     

    1. AIチャットボットの選定
      自社のホームページや顧客ニーズに合ったAIチャットボット(例:ChatPlus, Tebot) を選定します。
    2. FAQの充実
      AIが回答できるような、よくある質問とその回答を整理し、充実させます。
    3. 運用体制の構築
      AIチャットボットの運用体制を構築し、必要に応じて人間のオペレーターが対応できる仕組みを整えます。

     

      AIチャットボットは、ユーザーの質問に即座に答えられるだけでなく、ユーザーの行動を分析し、パーソナライズされた情報提供を行うことも可能です。

       

      もし、AIチャットボットの導入に不安を感じる場合は、まずはテンプレートベースのチャットボットから試してみるのも良いかもしれません。例えば、「お探しの情報は次のどれですか?」と選択肢を提示し、該当するページや情報に誘導するシンプルな仕組みから始めてみましょう。

       

       

       

      4.SNSから「いらっしゃいませ!」入り口を増やして、迷子をなくす

       

      現代のユーザーは、SNSで情報収集を行い、気になる情報があれば、すぐにホームページにアクセスするという行動パターンが定着しています。SNSは、ホームページへの「入り口」としての役割を果たすようになってきました。

       

      SNSとホームページを連携させることで、ユーザーはスムーズに情報を得ることができ、ホームページ内での迷子を防ぐことができるかもしれません。

       

       

      SNS連携の活用例

       

      イベント会社の場合

      従来
      • イベント告知をSNSでして、ホームページトップページへのリンクを貼るだけ
      • ユーザーは、トップページからイベント情報を見つけ出す必要があり、手間がかかっていました
      これから
      • X(旧Twitter)でイベントのハイライト動画を投稿
        動画に「イベント詳細はこちら」ボタンを付けて、ホームページのイベント詳細ページに直接リンク
      • Instagramでイベントの写真を投稿
        写真に写っているグッズの紹介ページへのリンクを貼る

       

       

      人材派遣会社の場合

      従来
      • 求人情報をSNSでシェアして、ホームページトップページへのリンクを貼る
      • ユーザーは、トップページから求人情報を見つけ出す必要があり、手間がかかっていました
      これから
      • Facebookで特定の職種の求人情報を投稿
        投稿に「応募はこちら」ボタンを付けて、ホームページの該当求人情報ページに直接リンク
      • LinkedInで業界ニュースをシェア
        ニュース記事に関連する自社のサービス紹介ページへのリンクを貼る

       

       

      SNS連携のステップ

         

        1. SNS連携計画
          SNSで発信する情報と、ホームページのどのページを連携させるか計画します。SNS投稿カレンダーを作成し、リンク先URLを事前に準備しておくとスムーズです。

           

        2. SNS投稿作成
          魅力的な画像や動画、キャッチーなコピーでユーザーの興味を引きつけます。

           

        3. ホームページへのリンク設置
          SNS投稿に、ホームページの該当ページへのリンクを設置します。各SNSのリンク機能(Instagramストーリーズのリンクスタンプ、X(旧Twitter)カードなど)を最大限に活用しましょう。

           

         

          SNSからダイレクトに目的ページに誘導することで、ユーザーはホームページ内で迷うことなく、すぐに欲しい情報にたどり着けます。これは、ユーザーの利便性を大幅に向上させ、企業のブランドイメージ向上にもつながります。

           

           

           

          5.回遊しやすい導線設計で「もっと見たい!」と思わせる

           

          ホームページに訪れたユーザーは、興味のある情報を見つけると、次々と関連情報を知りたいと考えるものです。そのため、ホームページ内の各ページを効果的にリンクで繋ぎ、ユーザーがスムーズに回遊できるような設計を心がけます。

           

          「もっと見てみたい」と思わせる導線設計は、ユーザーのエンゲージメントを高める上で、大切な要素になります。ユーザーに長く滞在してもらうためには、回遊性の高い導線設計は欠かせません。

           

           

          回遊性向上の具体例

           

           

          すべてのホームページに共通

           

          • パンくずリスト
            ユーザーが今見ているページがサイト全体のどこにあるのかを分かりやすく表示。
          • サイト内検索
            目的の情報に素早くたどり着けるように、検索窓を分かりやすい場所に設置。
          • グローバルナビゲーション
            サイト全体の主要なカテゴリへのリンクを常に表示。
          • フッター
            サイトマップ、プライバシーポリシー、お問い合わせなどの重要リンクをまとめて表示。

           

           

          コンテンツページ内

           

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            ブログ記事や事例紹介記事の下に関連性の高い記事へのリンクを表示。
          • 関連製品リンク
            製品紹介ページに関連製品へのリンクを表示。
          • CTAボタン
            資料請求、お問い合わせ、購入など、ユーザーに次のアクションを促すボタンを目立つ場所に設置。

           

           

          回遊性向上のステップ

           

          1. サイト全体の構造見直し
            各ページがどのカテゴリに属しているか、どのページと関連性が高いかを整理し、サイトマップを作成します。
          2. 内部リンクの最適化
            関連性の高いページ同士を積極的にリンクで繋ぎます。特に、ユーザーが次に見てほしいページへの導線を意識的に設計しましょう。
          3. ユーザー行動の分析
            アクセス解析ツール(例:Google Analytics)を使って、ユーザーがどのような経路でホームページ内を回遊しているか、どのページで離脱しているかなどを分析し、導線設計の改善に役立てます。

           

           

          パンくずリストやグローバルナビゲーション、サイト内検索などは、ユーザーがホームページ全体の構造を瞬時に理解し、迷わずに目的の情報にたどり着けるようにする。これらのAI時代においても情報のわかりやすさを実現する大切な要素になります。

           

           

           

          6.AI検索にも「バッチリ対応!」賢いホームページは質問上手

           

          AI技術の進化により、検索エンジンのアルゴリズムは、ユーザーの質問に直接回答できるような形に変化しつつあります。従来のキーワード検索だけでなく、質問形式で検索するユーザーが増加しています。

           

          そのため、ホームページもAIが理解しやすいように情報を整理し、質問に答えられるコンテンツを用意する必要があるかもしれません。

           

          「賢いホームページ」は、ユーザーの疑問に的確に答えられるように進化していく必要があるのです。

           

           

          AI検索対応の活用例

           

           

          機械メーカーの場合

          従来
          • 製品カタログPDFや取扱説明書ダウンロードリンクが中心
          • ユーザーは、製品に関する疑問を解決するために、PDFをダウンロードして探す必要がありました
          これから
          • 製品FAQページを新設or強化
          • 「〇〇(製品名)の操作方法」「△△(製品名)の故障時の対処法」「□□(製品名)のよくある質問」など、ユーザーが検索しそうなキーワードを含んだQ&Aコンテンツを作成
          • 各製品ページにも「よくある質問」セクションを追加

           

           

          病院の場合

          従来
          • 診療科の紹介や医師紹介がメイン
          • 患者さんは、自分の症状からどの診療科を受診すれば良いか判断できないことがありました
          これから
          • 診療FAQページを新設or強化
          • 「「〇〇科の診療時間」「△△という症状は何科を受診すれば良いか」「□□という検査の費用」など、患者さんが知りたい情報をQ&A形式で分かりやすく提供
          • 各診療科紹介ページにも「よくある質問」セクションを追加

           

           

          AI検索対応のステップ

           

          1. 質問のリサーチ
            ユーザーがどんな質問をするかリサーチします。お客様相談窓口への問い合わせ内容、SNSでの質問、検索キーワード分析(例:Google Search Console)などを参考に、Q&Aのテーマを洗い出します。

             

          2. Q&Aコンテンツ作成
            質問と回答を分かりやすく記述します。専門用語は避け、平易な言葉で説明することを心がけましょう。

             

          3. ホームページへの掲載
            FAQページを作成したり、関連性の高いページにQ&Aセクションを追加したりします。構造化データマークアップ(schema.org)を使って、検索エンジンがQ&Aコンテンツを理解しやすいように設定することも忘れずに。(制作会社へご相談ください)

             

           

          Q&Aコンテンツは、ユーザーが抱える疑問に対して的確かつ詳細な回答を提供することで、深い理解を促します。

           

          また、構造化データマークアップにより、AI検索に対応することで、より多くのユーザーに有益な情報を提供できるようになるかもしれません。

           

           

           

          7.あなたのためだけに特別!AIで「パーソナルなおもてなし」とリアルタイムデータ活用

           

          現代のユーザーは、「自分にとって価値のある情報だけを知りたい」と考える傾向が強まっています。インターネット上には膨大な情報が存在するため、ユーザーは、自分に関係のない情報に時間を費やすことを嫌うのです。

           

          近年はAIを活用することで、ユーザーの興味や関心、過去の行動履歴などを分析し、一人ひとりに最適な情報を提供することが可能になってきています。

           

          「あなたのためだけの」おもてなしは、ユーザーエンゲージメントを高め、企業に対する信頼を深める上で、大切な施策となってくることが予想されます。

           

          また、リアルタイムデータの活用も重要になってきています。AIがリアルタイムでユーザーの行動を分析し、最適なタイミングでメッセージや提案を行うことで、より効果的なパーソナライズが実現します。

           

           

          AIパーソナライズの活用例

           

          ソフトウェア会社の場合

          従来
          • 全員に同じ製品情報や事例を紹介
          • ユーザーは、自分のニーズに合った情報を探すのに苦労していました
          これから
          • AIを使って、ユーザーの業種や職種、過去のホームページ閲覧履歴などを分析
          • ホームページを開いた人ごとに、「〇〇様、御社のような製造業のお客様には、こちらの事例がおすすめです」と、関連性の高い事例や製品情報をトップページにおすすめ表示

           

           

          コンサルティング会社の場合

          従来
          • サービス一覧と料金プランが並んでいる
          • ユーザーは、どのサービスが自分に合っているのか判断できませんでした
          これから
          • AIでユーザーの課題を診断する簡単なツールをホームページに設置
          • 「3つの質問に答えるだけで、御社に必要なコンサルティングサービスが分かります」のような診断コンテンツを提供し、診断結果に合わせてパーソナライズされた情報(関連サービス、事例、担当コンサルタントの紹介など)を表示

           

           

          AIパーソナライズ導入のステップ

           

          1. パーソナライズ情報の検討
            おすすめ製品、事例、ブログ記事、イベント情報など、どんな情報をパーソナライズしたいか検討します。この段階で、具体的なペルソナを設定し、そのペルソナが「どんな情報を求めているか」「どんな時に情報を提供されると嬉しいか」を考えると、より効果的なパーソナライズ戦略を立てやすくなります。

             

          2. ユーザーデータ収集の仕組み構築
            ホームページのアクセスログ、アンケートフォーム、会員登録システムなどに加え、Web接客ツールなどを活用することで、ユーザーの行動や属性に関する詳細なデータを効率的に収集できます。

             

          3. AIパーソナライズツールの導入
            AIパーソナライズツールを検討します(例:Repro Web, KARTE Webなど)。これらのツールは、ユーザーの行動をリアルタイムで解析し、一人ひとりに最適化されたコンテンツやメッセージを表示することができます。どちらのツールも、まずは無料トライアルから試してみるのがおすすめです。導入には専門知識が必要になる場合もあります。

             

          4. リアルタイムデータの活用
            ユーザーの行動パターンをもとに、商品在庫やサービス提供の計画を立て、最適なタイミングで情報や提案を行います。

             

           

          パーソナライズによって、ユーザーは自分に必要な情報にすぐアクセスでき、より深く情報を理解することができます。これは、ユーザーの満足度を高め、企業の信頼性向上に繋がるだけでなく、コンバージョン率の向上や顧客ロイヤリティの強化にも繋がります。

           

           

           

          8.UGCで「お客さんと仲良くなる!」双方向コミュニケーションでファンを増やす

           

          一方的な情報発信だけでは、ユーザーとの関係を深めることは難しく、ユーザー自身が情報を発信し、参加できる場を提供することが重要です。

           

          特に、ユーザーが作成したコンテンツ(UGC:User Generated Content)は、他のユーザーの購買意欲を高める効果があり、企業のマーケティング活動をより効果的にする手段として注目されています。

           

          「UGCを通じて顧客との親しい関係を築く」ことは、長期的な顧客関係の構築において、今後もSNSやホームページ運用の重要な要素であり続けるでしょう。

           

           

          UGC活用の具体例

           

          食品メーカーの場合

          従来
          • レシピ紹介コンテンツを企業が一方的に発信
          • ユーザーは、レシピに対する意見やアレンジ方法を共有する場がありませんでした
          これから
          • SNSで「#〇〇(自社製品名)レシピ」のようなハッシュタグキャンペーンを実施し、ユーザー投稿レシピをホームページで紹介
          • ユーザーが自ら作ったレシピを共有することで、製品の新しい魅力を発見し、他のユーザーの購買意欲を高める効果が期待できます

           

           

          DIY用品メーカーの場合

          従来
          • 製品の使い方動画を企業が作成・公開
          • ユーザーは、他のユーザーの作品を見る機会がなく、DIYのアイデアを広げることが困難でした
          これから
          • SNSで「#〇〇(自社製品名)DIY」のようなハッシュタグキャンペーンを実施し、ユーザー投稿DIY作品をホームページで紹介
          • ユーザーが自作したDIY作品を共有することで、他のユーザーは新しいDIYアイデアや製品の活用方法を発見でき、製品への関心を高めることができます

           

           

          UGC活用ツール

           

          UGCを効果的に活用するためには、以下のようなツール導入を検討します。

           

          • Yotpo
            レビュー、評価、Q&Aなど、ユーザーが作成したコンテンツを収集し、表示するためのツールです。
          • visumo
            ユーザーがSNSに投稿した写真や動画を、ホームページに表示できるツールです。商品購入ページやランディングページにUGCを掲載することで、購買意欲を高める効果が期待できます。
          • Letro
            レビュー、評価、Q&Aなど、ユーザーが作成したコンテンツを収集し、表示するためのツールです。テキストだけでなく、画像や動画を組み合わせた表現も可能です。

           

           

          双方向コミュニケーション導入のステップ

           

          1. UGC収集の場の設計
            まずは、どのようなUGCを収集したいかを明確にしましょう。SNSでのハッシュタグキャンペーン、レビュー投稿、写真投稿など、目的に合わせて収集方法を検討します。

             

          2. UGC活用ツールの導入
            UGCを効率的に収集・管理するためのツールを導入します。これらのツールを活用することで、収集したUGCをホームページに表示したり、分析したりすることが可能になります。

             

          3. UGCの積極的な活用
            収集したUGCをホームページに掲載するだけでなく、SNSやメールマガジンでも積極的に活用し、ユーザーの参加を促しましょう。また、UGCを作成してくれたユーザーには、感謝の気持ちを伝えることも重要です。

             

          4. ユーザーとのコミュニケーション
            UGCに対してコメントしたり、質問に回答したりすることで、ユーザーとのコミュニケーションを深め、コミュニティを活性化させましょう。

             

           

          ユーザー投稿レシピ、DIY作品写真、レビューコメントなどユーザー自身が投稿するコンテンツがUGCとなり、ホームページ上のコンテンツを豊かにし、ユーザーエンゲージメントを高めます。UGCは、企業のマーケティング活動をより効果的にするだけでなく、ユーザーとの信頼関係を構築するためにも大切な要素になります。

           

           

           

          9.データ利用の透明性とプライバシーへの配慮

           

          ホームページを「柔軟なプラットフォーム」として運用するためには、ユーザーからの信頼が必要です。そのため、データの取り扱いに関する透明性を確保し、プライバシーを徹底的に保護することが、年々重要になってきています。

           

          • データ利用の透明性
            AIがどのようにデータを利用しているかを明確にし、ユーザーが安心して利用できる仕組みを整えます。
          • GDPRや個人情報保護への対応
            データの取り扱いに関する法令を遵守し、プライバシーを徹底的に保護します。

           

          データの利用目的や方法は明確に開示し、ユーザーが安心してホームページを利用できる環境を整えることで、長期的な信頼関係を構築することができます。

           

           

           

          10.時代と連動した柔軟なアップデート体制

           

          AIやデジタル技術の進化は日進月歩で、そのスピードはますます加速しています。こうした変化に対応するため、ホームページ運用では、迅速かつ的確にアップデートを行える体制が求められます。

           

          • デジタル技術に関する最新情報の共有
            新しいサービスや技術が登場した際、それらの情報を早期にキャッチし、関係者と共有する仕組みを構築しておきましょう。
          • 長期的な進化への対応
            AI技術の進化に合わせ、ホームページの機能やコンテンツを柔軟に拡張できる体制を整えておくことも欠かせません。これには、制作会社との連携も含まれ、専門知識を活かした最適なアップデートを可能にします。
          • 鮮度を保つ情報提供
            最新技術を活用して常に新しい情報をユーザーに提供することで、ホームページの鮮度を維持し、ユーザーのエンゲージメントを高めます。

           

          柔軟なアップデート体制を整えることは、単なる対応力の向上だけでなく、ユーザーに信頼されるホームページを維持するための鍵となります。

           

           

           

          まとめ

           

          このコラムでは、これからの企業ホームページが目指すべき姿として、以下の10のポイントを解説しました。

           

          1. スマホで見やすく!マルチデバイス対応でシームレスなユーザー体験を
          2. 見てすぐ惹きつける!動画コンテンツで「一目惚れ」を狙う
          3. AIチャットボットでいつでも即座に対応!インタラクティブなカスタマーサポート
          4. SNSから「いらっしゃいませ!」入り口を増やして、迷子をなくす
          5. 回遊しやすい導線設計で「もっと見て!」と思わせる
          6. AI検索にも「バッチリ対応!」賢いホームページは質問上手
          7. あなたのためだけに特別!AIで「パーソナルなおもてなし」とリアルタイムデータ活用
          8. UGCで「お客さんと仲良くなる!」双方向コミュニケーションでファンを増やす
          9. データ利用の透明性とプライバシーへの配慮
          10. 時代と連動した柔軟なアップデート体制

           

          私たちは、企業を取り巻くデジタル環境の変化に対応していくためには、ホームページも常に進化し続けなければならないと考えています。

           

          今回ご紹介した10の戦略は、そのほんの一部かもしれません。ですが、私たちは、この変化をチャンスと捉え、共に成長していきたいと考えています。

           

          まずは、現状のホームページを分析し、できることから少しずつ取り組んでみましょう。

           

          新しい技術や施策を導入する際には、すべてを一度に始めるのではなく、最小限のコストとリソースで試行し、効果を確認しながらスケールアップすることを目指してください。

           

          内製が難しい場合は、制作会社や専門家に相談することで効率的に進められます。ツールも無料や低コストのものを試してみることで、導入のハードルを下げることも可能です。

           

          このコラムが、御社のホームページ戦略を立案する上で、少しでもお役に立てれば幸いです。

           

           

           

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